レシピ
菎蒻100珍
こんにちは。青木プロパンの平野レミことショールームの松井です。
もうかれこれ40年近く前のことなのですが、私が本屋さんに勤務していた頃、その本屋さんにある書籍の中に「菎蒻100珍」「豆腐100珍」という文庫本がありました。その頃は、今ほど料理というものが身近では無かったので、『へーっ菎蒻や豆腐で100種類もの料理ができるんだ』くらいの気のとめようでした。
今となって思うことは、あの本を買っておけば良かった!なんですよね。
この写真のお料理は今は亡き『金子信雄さん』が、因島出身の女優さん『東ちずるさん』と共演されていたお料理番組で紹介されたんだと記憶しているのですが、さだかではありません。
菎蒻にスライスチーズを挟んでフライパンで焼くというチョッと斬新な発想のお料理で、我が家では菎蒻ステーキと言って、子供達の大好物だったのです。
どちらの子供だったかは忘れましたが、「帰って来たとき、何食べたい?」って聞くと「菎蒻ステーキ!!」って言ってました。
でも作り方はちょっと手間なんですよね。何しろ菎蒻はまずアク抜きをしなくてはなりませんから。でも最近はアク抜きのものもありますよね。
それと、何回か作って思ったのですが、焼いている間にスライスチーズはほとんど菎蒻から流れ出てしまうんです。
それ故、菎蒻をアク抜きして、スライスチーズを入れる袋状の切り込みと味が浸みやすくするための両表面の格子切りをし、まずは水分を飛ばすための空焼きをフライパンでして、さらに油をひいて両面に美味しそうな焦げ目をこしらえて、そこまでやって初めてスライスチーズを挟みます。この時もモタモタせずにサッサと入れないと空焼きと油焼きの温もりでスライスチーズはどんどん溶けていきます。挟み終わったら、切り口合わせでチーズの溶けるのを阻止するようにフライパンにもどし、甘辛たれで味付けをします。
今回は思いつきで仕上げの段階にキノコを入れたので、キノコに火が通るまで少々時間がかかり、やっぱりチーズが出はじめてしまいました。
たかが菎蒻されど菎蒻。結構いろんな食べ方できるんですよね。
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